中華民国代表団が「アジア太平洋国会議員連合(APPU)」第47回年次総会・第81回理事会に出席 蘇嘉全・立法院長:中華民国は国際社会への積極的な貢献に尽力
蘇嘉全・立法院長(国会議長)は9月19日、中華民国(台湾)国会代表団を伴い、「アジア太平洋国会議員連合(APPU)」第47回年次総会・第81回理事会に出席した。代表団は民主進歩党の姚文智、蕭美琴、李俊俋、陳曼麗、呉玉琴、鍾佳濱、黄秀芳、中国国民党の江啓臣、陳宜民、許毓仁、時代力量のカウロ・イユン・パチダル(Kawlo Iyun Pacidal)、親民党の李鴻鈞、周陳秀霞の超党派13名の各立法委員(国会議員)が参加した。総会では蘇嘉全・立法院長が中華民国を代表し、挨拶を述べ、各国代表に我が国代表団の議員らを紹介した。続いて、各国代表が挨拶を述べた。
19日の同総会では、まず我が国が日本の山口俊一・衆議院議員を総会議長に推挙し、全体の代表団の同意を得た。また、各国代表団の団長が総会副議長を務めることを可決した。総会では、蘇院長が中華民国を代表して最初に発言し、代表団の参加議員らを紹介した。蘇院長は、「このたびはAPPU総会に初めて中華民国国会議員代表団の団長として出席した。今回の代表団は計14名からなり、我が国の4つの会派の代表がいずれも出席している」と挨拶した。さらに「中華民国は国際社会への積極的な貢献に尽力しており、今回の総会では多くの決議案の提案を準備している。各国代表の支持が得られることを期待している」と述べ、APPU第47回年次総会および第81回理事会の開催国である日本側関係者に深い感謝の意を表した。
この度のAPPU国際会議は、「インバウンド観光の促進:地方経済と文化交流の活性化」がテーマとなった。会議の中では、各国の代表がそれぞれ国家報告を行うと共に、決議案の提案を話し合った。我が国の代表団は、蕭美琴議員が国家報告の報告人を務めた。蕭議員はこの報告の中で、中華民国は多元的な民主主義の国家であり、豊富で多様な自然の景観、文化や観光資源があり、我が国は地域各国と観光協力交流メカニズムの構築を待ち望んでいると強調した。さらに、APPU加盟各国の青年交流、文化交流、姉妹都市交流などの方法を通して、双方の人々の往来を強化し、それにより地域の観光産業発展を促し、地域経済、文化、社会の持続可能な発展目標を追求していくとの考えを示した。
また同時に、我が国の代表団は江啓臣議員ら6名の議員が決議案草案の提案を行った。各議員の提案内容は、江議員が『島嶼観光の推進、地域の共栄を促進』、李鴻鈞議員が『資源の互換モデルで、観光産業発展を共に推進』、陳曼麗議員が『博物館および地方の文物資料館連盟を構築、博物館および文物資料館の観光発展を推進』、カウロ・イユン・パチダル議員が『先住民集落の繫がりを強化、集落文化を推進し、産業と観光発展を推進』、許毓仁議員が『教育協力のプラットフォームを構築、国際教育旅行の推進、青年交流を促進』、李俊俋議員が『地域内の二国間および多国間の対話交流を引き続き推進、アジア太平洋地域と繁栄を共に維持』であり、我が国の6項目の提案はいずれも総会で可決された。
この度の総会には、中華民国(台湾)、日本、ナウル、キリバス、フィジー、パラオ、ツバル、マレーシア、トンガ、パプアニューギニアなど10カ国が出席した。
【立法院 2017年9月19日】