11/30からCOP28開催、外交部が新動画でUNFCCC参加目指す台湾の取り組み紹介

　11月30日からアラブ首長国連邦（UAE）のドバイで国連気候変動枠組条約（UNFCCC）第28回締約国会議（COP28）が開催される。台湾はUNFCCC締結国ではないため同会議に参加することができないものの、UNFCCC参加を目指す台湾について国際社会から支持を取り付けるため、外交部は『宝島緑色行動（邦題：台湾のグリーン・アクション）』と題する新たなプロモーション動画を発表した。軽快且つコミカルな手法で、建築、交通、ベジタリアン、エネルギー、国際協力などさまざまな側面から、二酸化炭素排出削減に取り組む台湾の具体的な行動を紹介している。世界にとって台湾が必要不可欠なパートナーであることを国際社会に認識させ、気候アクションに取り組む台湾をUNFCCCに参加させるよう訴えるのが狙いだ。

　このプロモーション動画は5つのストーリーで構成されている。どのストーリーも最後に、今年のCOP28のために外交部が作ったロゴと「気候行動携手台湾（Climate Action with Taiwan、気候アクション台湾とともに）」のスローガンが出現する。ロゴを構成する緑の葉は生態系や環境を意味しており、台湾が国際社会の責任ある一員として、具体的な行動によってネット・ゼロという目標達成に向けて取り組んでいることを示している。また、各国との連携を強化し、二酸化炭素排出削減のため努力し、そして地球の気温上昇幅を1.5℃に抑えるという重要な目標達成に取り組んでいることを表現している。

　この新動画はまず、繁体字中国語（台湾華語）版と英語版が先行公開されている。外交部は今後、日本語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語、アラビア語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語、ウクライナ語を加えた合計12言語の字幕版を公開する予定だ。いずれも外交部の公式フェイスブックページ、X（旧ツイッター）、インスタグラム、YouTubeチャンネル「潮台湾」とその関連のSNSなどを通して世界へ向けて発信するとしている。

Taiwan Today：２０２３年１１月２４日

写真提供：外交部
　COP28の開催を1週間後に控え、外交部はUNFCCC参加を目指す台湾の取り組みを知ってもらおうと、『宝島緑色行動（邦題：台湾のグリーン・アクション）』と題する新たなプロモーション動画を発表した。写真はその中のワンシーン。ベジタリアンレストランが多い台湾の日常の一コマから、台湾が二酸化炭素排出削減に取り組んでいることを示している。