山間の秘湯に日本情緒を訪ねる―紅葉温泉
花蓮県の南部には瑞穂温泉、紅葉温泉、安通温泉と、三箇所に温泉が沸いています。ここ紅葉温泉はその中で最も秘湯ムードが感じられる出湯です。瑞穂温泉に隣接していますが、瑞穂の市街地に近い瑞穂温泉は「外温泉」、山に近い紅葉温泉は「内温泉」と呼ばれています。この温泉は湯温が約47度で、泉質は弱アルカリ性の炭酸水素ナトリウム泉。無色透明で、飲用も可能です。ここは日本統治時代に警察の保養所が設けられ、当時の建物が現役となっています。戦後は民間の手に渡り、現在は紅葉温泉旅社を名乗っています。館内にはタタミ敷きの部屋もあり、旅社全体が昔懐かしい雰囲気に包まれています。青空と周囲の緑に映えた赤い屋根が、なんとも言えない情緒を醸し出しています。行政院青年輔導委員会のウェブサイトにも記事が掲載されていますので、あわせてご覧下さい。