庶民信仰の現場を訪ねる―行天宮
台湾では随所に廟と呼ばれる祠やお宮を見かけます。どこもしっとりとした趣きに満ちており、旅行中にぜひ一度は訪れてみたいものです。ここもそんな中の一つ。地元ではとても有名な廟で、参拝客が絶えません。行天宮と名乗っていますが、地元では河洛話(台湾語)で恩主公(うんずーこん)と呼ばれることが多いようです。主神には三国志に登場する武将・関羽を祀っています。関羽は武神としてだけでなく、商売の神としても信仰の対象となっています。なお、廟前の交差点の地下には小さなブースの占い屋台がたくさん集まっています。付近にもいくつかの占い屋があるので、興味があればのぞいてみましょう。きらびやかな廟建築はもちろんのこと、老若男女が熱心に祈りを捧げている姿も台湾らしさの一つかもしれません(台北市民権東路2段109号・02-2502-7924・4:00~23:00)。