台東の町並みを一望できる鯉魚山
ここは台東市民が憩う小高い丘。台湾の東南部、台東市の中心部に位置しています。丘全体が緑に覆われ、その姿が鯉の背に似ていることからこの名が付いたと言われています。現在は公園として開放されていますが、かつては軍事管制区でした。敷地内には中華民国軍兵士の英霊を祀った忠烈祠がありますが、ここは日本統治時代に台東神社があった場所。今も石灯籠などが確認できます。終戦後は長らく中華民国軍の駐屯地だったために開発を免れ、手つかずの状態で自然が残りました。散策は小鳥のさえずりが楽しめる早朝がおすすめ。敷地のはずれには観音菩薩を祀った龍鳳仏堂があり、ここからは台東の町が見おろせます。入口付近には食べ物の屋台なども出ています。旧台東駅跡から徒歩5分。400メートルほどの距離です。