望安島で海亀に出会う
望安島は澎湖県で4番目に大きな島。望安という名の旧名は「八罩」で、「罩」とは台湾語で「集まる」という意味でした。つまり、ここは8つの島が集まっていることを示しています。これが後に「網垵」と改められました。「垵」とは港を指し、網は言うまでもなく、魚網のこと。住民と漁業との結びつきが感じられる地名です。ここには毎年、アオウミガメが産卵にやってきます。母亀は隔年で産卵の回遊を行なうと言われています。興味深いのは、数千キロという道のりを経ても、必ず自分の出生地に戻って産卵をすること。彼らがどのように進路を認識しているのかは不明で、最終的な結論は出ていないそうです。写真は孵化したばかりの子亀たち。アオウミガメは夏場にやってきますが、その姿に出会えるかどうかは運次第。現在、生態保護を目的に夜間の産卵地への立ち入りは禁止されています(取材協力・行政院新聞局、国立台湾海洋大学)