東沙環礁の美に触れる―01
南シナ海に浮かぶ島、東沙。ここは南海諸島に属し、東沙環礁とも呼ばれています。ここは南沙(スプラトリー)諸島や西沙(パラセル)諸島と同様、アジアの火種となっており、そちらの方面で話題になることも少なくありませんが、そこに広がる大海原は息を呑む美しさです。現時点では、一般旅行者の訪問は基本的に認められていませんが、珊瑚礁をはじめとする自然生態の保護を名目で国家公園(国立公園)の指定を受けています。地理的には熱帯地方に属するこの島ですが、海から吹き寄せる風の影響で、暑さはそれほど感じません。島は緑が豊富で、しかも潤いがたっぷりと感じられる温帯性植物が多く見られます。植生は台湾北部や九州で見られるものが多いそうです。まさに秘境中の秘境といった雰囲気の島です。