全線復旧した集集線を旅する
集集線は二水から車埕までを結ぶ全長29.7キロのローカル線。台湾最長の河川である濁水溪の北岸を走っています。全行程は一時間ほどですが、その車窓は変化に富んでおり、多くの旅人を惹きつけています。台湾の鉄道の中で、最も南国風情を味わえる路線としても人気があります。一時期はモータリゼーションの進行で利用客が減少し、廃線も議論されましたが、鉄道人気と郷土史探訪ブームを受けて、今は観光路線に生まれ変わっています。この路線は2010年から一年以上にわたって路線改良工事が行なわれてきましたが、7月9日に運転を再開。大きな式典が催されました。台中から手頃な日帰り観光スポットですが、台灣高鐵を利用すれば、台北からの日帰りも十分に可能です。