望安島の老家屋群と日本製ポンプを巡る
台湾海峡に浮かぶ澎湖群島は美しい海と素朴な景観で知られています。同時に、長い歴史を誇る老家屋群の存在でも注目されています。馬公島などではこういった老家屋は年々数を減らしていますが、離島に足をのばせば、今もじっくりとそういった家屋の魅力に触れることができます。中でも望安島にある中社(花宅)は澎湖で最も保存状態の良い伝統集落とされています。いずれも石造りの建築物で、300年以上という古いものも含まれます。また、日本統治時代に整備された古井戸とポンプは現在も使用されています。これは「津田型」、もしくは「津田式」のポンプと呼ばれ、戦前、各地で見られたものです。澎湖ならではの建築風景を楽しむだけでなく、日本製の古いポンプを探し歩いてみてはいかがでしょうか。