集集のシンボルとなった木造駅舎
台湾の中部を走る集集線。ここはローカル線ならではの情緒に満ちた魅惑の路線です。ほぼ全線にわたって濁水渓沿いを走りますが、起点となる二水駅付近では水田が広がり、路線名にもなっている集集付近ではフルーツ畑が続きます。そして、水里から先はちょっとした山岳路線の様相に変わります。集集駅には日本統治時代に建てられた木造駅舎が残っており、町のシンボルとして親しまれています。これは1999年9月21日の台湾中部大地震で半壊したものの、戦前の設計図を元に復元されました。細部にわたって忠実に往年の姿となっており、歴史建築を大切に守ろうとする人々の心意気が伝わってきます。駅周辺には集集線の歴史を紹介した文物館があるほか、行楽客相手のショップやカフェが並んでいます。レンタサイクルなどのショップもあるので、のんびりとサイクリングを楽しむことも可能です。