素朴な風情が魅力の金瓜石を訪ねる
台湾の北部、新北市にある金瓜石は台湾を代表する産業遺産の町。かつては東洋一の金鉱として繁栄を極めました。最盛期には1万5000人以上の鉱山関係者が暮らしていたと言われています。戦後は産出量が減り、1980年代前半には閉山しましたが、今もなお、かつての宿舎や採掘所の遺跡などが数多く残っており、往年の面影が感じられます。2004年には付近一帯が「黄金博物園区」に指定され、金瓜石の歴史や産業遺産群を詳しく紹介しています。写真は日本統治時代の神社跡地から眺めた様子。大海原の奥には基隆の家並みを眺めることも可能です。台北から日帰りで気軽に訪れられ、素朴な風情にたっぷりと浸れます。最近は個性的な民宿も増えているので、こちらの面でも注目されています。できれば一泊してのんびりとその魅力に触れてみたいものです。