台湾仏教の聖地・獅頭山を訪ねる
台湾高速鉄路の新竹駅から車で約1時間。山道をひたすら進んでいくと、新竹と苗栗の県境に獅頭山が見えてきます。ここは古くから景勝地として知られていた場所で、山頂が獅子の頭に似ていることからこの名が付けられました。美しい眺めばかりでなく、仏教の聖地としても知られ、鬱蒼と茂った緑に覆われた山中には、大小いくつものお堂が建てられています。これらは歩道によって繋がっており、ハイキングを兼ねてお参りにやってくる人々が絶えません。中でも、勧化堂は日本人ならばぜひ訪れたい場所。ここには孔子と観世音菩薩が祀られていますが、その右側には日本人警察官であった廣枝音右衛門氏が祀られています。深山の清らかな空気に包まれながら台湾と日本との深い繋がりに思いを馳せてみてはいかがでしょうか。