南国の大都会で愛される渡し船
台湾南部最大の都市として君臨する高雄市。ここはアジアでも指折りの港湾を擁した産業都市でもあります。港湾に面して、造船工場や火力発電所、鉄工所などが並んでいますが、昔ながらの風情を色濃く残した家並みも残っています。その代表格とされるのが鼓山と旗津の両地区。その両者を結んでいる交通機関が渡し船です。文字通りの「庶民の足」であり、人々にとって無くてはならない存在です。約10分間隔で運行されているので、待たずに乗れるのも嬉しいところ。船内にはオートバイや自転車も積み込まれます。日中はもちろんのこと、黄昏時なども独特な風情が楽しめます。夜間に乗船すると、大都会の様子が海面に映り、美しい眺めとなります。鼓山側には岸壁に設けられた展望スペースも設けられています。高雄を訪れた際にはぜひ一度は体験したい乗り物です。