「美人湯」と呼ばれた名湯を訪ねる
台湾の面積は日本の10分の1程度ですが、島内には100箇所近い温泉が知られています。中でも関子嶺温泉は古くから知られてきた名湯で、多くの人々に愛されています。緑豊かな山岳地帯にあり、ひんやりとした空気が肌を包み込みます。温泉は渓流沿いに湧いており、昔ながらの温泉旅館や食堂が並んでいます。ここの最大の特色は「ドロ湯」と呼ばれる灰褐色の湯。チャコールグレーの湯はさらさらで、独特な印象ですが、保温効果が高く瞬く間にほかほかしてきます。そして、湯上がり後は肌がつるつるになります。お湯に浸かれば確実に美しくなるということで、「美人湯」の美称も得ています。湯は粒子が非常に細かく、サラサラとした肌触りに驚かされます。南国台湾とは言っても冬場はそれなりに冷え込みますので、こういった温泉にゆっくり浸かって名湯を楽しみたいものです。台湾高鉄の嘉義駅からも温泉行きのバスが出ています。