絶海の孤島・蘭嶼の奇岩めぐる
台湾東南部の沖合に浮かぶ蘭嶼には数多くの奇岩が点在しています。決して大きな島ではありませんが、一周してみると、起伏に富んだ地質景観に驚かされます。観光地として開発されていなくても、一見に値するものは多く、島内散策の楽しみになっています。中でも、かつて米軍が戦艦と間違えて砲撃したという軍艦岩や2匹の獅子が向かい合っているように見える双獅岩などは人気があります。また、五孔洞と呼ばれる大きな洞窟は内部がそのまま教会になっているという珍しいもの。洞窟はかなりの高さがあり、日中でも涼しいので、一休みすることも可能です。この洞窟は入口が複数ありますが、奥ではつながっているために「五孔洞」と呼ばれるようになりました。残念ながら公共交通機関がなく、アクセスは不便なのですが、空港や民宿ではレンタバイクのサービスがあるので、これを利用するという手はあります。台湾本島では見られない独特な地質景観です。