東港特産の桜エビ
台湾南部屈指の漁業都市である東港は黒マグロの水揚げで知られていますが、特産品はこれだけではありません。「東港三宝」と呼ばれるのは、黒マグロとカラスミに似た油魚子(バラムツの卵)、そして桜エビです。ピンク色の美しい桜エビは世界でも静岡県の駿河湾と、ここ東港近海でしか穫れません。以前は乱獲されていましたが、20年くらい前から保護育成の概念が根づくようになり、桜エビ漁は11月初旬から5月末までとなり、その他の期間は禁止されるようになりました。また、一日に穫ることができる桜エビは180キロまでと制限されています。こうした規定を設けたことにより、東港の桜エビの品質は以前よりも格段に良くなったと言われており、日本や香港へ数多く輸出されています。漁港近くの商店では桜エビの加工商品を購入できるほか、海鮮料理店では桜エビチャーハンなども楽しめます。