都会のオアシス、松山文創園区内の中庭
台北市内東部に位置する「松山文創園区」。ここは戦前にタバコ工場として建てられた産業遺産ですが、数年前にアートスポットに生まれ変わりました。緑溢れる敷地内には、かつての工場施設や倉庫、修理工場、そして、職員用の託児施設などが残っています。これらは現在、ギャラリーやレストラン、カフェ、デザイン博物館などとして再利用されています。また、台湾を代表する書店「誠品書店」が手がけたセレクトショップもあり、週末には多くの人で賑わいます。そんな中、ぜひ覗きたいのが、製造工場内にある中庭です。重厚な雰囲気の建物に囲まれてバック式庭園があり、工員をモデルにしたという女性像やかわいらしい動物の像が置かれています。当時、工場では先進的な考えを採り入れ、工員が働きやすい環境造りに熱心だったといいます。鬱そうとした緑に囲まれた庭園は都会の中の貴重なオアシス。台北の喧騒に疲れたらここでホッとひと息ついてみてはいかがでしょうか。