ビーフンの故郷、新竹を訪れる
台湾北西部に位置する新竹。ここは古くからビーフン(米粉)の産地として名を馳せてきました。山間部から吹き下ろす冷たい風が美味しいビーフンを育むと言われています。市街地の北側にある南勢地区は最盛期には50軒以上のビーフン工場があり、「米粉寮(ビーフン工房)」と呼ばれたりもしていましたが、その後、人々の食が多様化し、また、輸入品も増えたため、台湾産ビーフンの消費量は減っていきました。今では20軒ほどが残るのみですが、昔ながらの製法が守っているところもあります。ビーフンの主原料は在来米(インディカ米)です。最近では弾力性を増やすため、コーンスターチなどのでんぷんを混ぜたものが多くなっています。しかし、米だけを使用したビーフンは栄養価が高い上、米の風味がしっかりと味わえるので、美食家たちからは高い評価を得ています。新竹を訪れたらぜひ純度100パーセントのビーフンを味わいたいものです。