南投県竹山でタケノコを味わう
台湾の中部、南投県の竹山鎮(鎮は日本の町に相当)は台湾最大のタケノコの産地です。訪れてみると、採れたてのタケノコを並べる露店が随所で見られ、芳香が漂います。南投県では桂竹(ケイチク)や麻竹(マチク)、緑竹(リョクチク)、孟宗竹(モウソウチク)などが多く見られます。中でも、孟宗竹が名物として知られています。タケノコは種類によってシーズンが異なりますが、竹山では一年中、何かしらのタケノコを食することができます。孟宗竹は冷涼な気候を好むので、台湾では比較的標高の高いところが産地となっています。他種と比べると生産量が少なく、その分、値段はやや高めです。冬ものは地表下で育つのが特色で、春ものは立春の後に生長し、表の殻が黒褐色を帯びています。なお、竹山は大きな都市ではありませんが、郷土料理を扱うレストランが街道沿いに並んでいます。こういった店の看板メニューも決まってタケノコ料理です。素朴な風味をじっくりと楽しんでみましょう。