鹿港に残る瀟洒な洋館建築
鹿港は台湾中部に位置する都市で、台中市からバスで約一時間の距離にあります。ここは長い歴史を誇り、かつては台南(安平)、台北(萬華)と並び、台湾三大都市にも数えられたことがあります。その後、徐々に没落していきましたが、往年の風情は今も残されており、行楽客に人気があります。その中でも必見なのが鹿港民俗博物館です。ここは富豪として知られた辜顕栄氏の邸宅を利用した私設博物館で、建物は1919(大正8)年に竣工しました。西洋建築と中国南部の伝統様式が融合した独特のスタイルとなっています。館内に収蔵された展示物は約6000点と言われ、常設展示品も3000点におよびます。中には辜顕栄氏の遺品も含まれています。場所は少々わかりにくいのですが、鹿港は路地裏散策が楽しい町でもあるので、少しゆっくり時間をとり、のんびりと散歩を楽しんでみましょう。