歴史ある都会のオアシス「台北植物園」
台北メトロ小南門駅近くに位置する台北植物園。約8.2ヘクタールという広大な敷地に2000種という植物が栽培されています。市民の憩いの場であるだけでなく、台湾の植物研究における重要なスポットにもなっています。その歴史は戦前に遡り、当時は熱帯性植物の栽培と研究が行なわれていました。現在、園内は22のエリアに分かれています。水生植物園区やシダ植物園区などがあり、中でも、国立歴史博物館に隣接する蓮の池はここの目玉になっています。早朝には写生や撮影をする人たちが大勢訪れます。また、園内には台北市の古蹟に指定されている歴史建築物もあります。一つは1924年に創建された「植物標本館(現:臘葉館)」。もう一つは清国末期に建てられた「欽差行台」です。これは清国時代の最高行政機関でした。かつては現在の中山堂の場所にありましたが、1933年に植物園内に移設され、保存されるようになりました。歴史と自然に触れられる貴重なスポットです。