老家屋を再利用した文学館「宜蘭文学館」
宜蘭市は蘭陽平原の中心部に位置する都市。周囲は緑豊かな穀倉地帯に囲まれた町となっています。雪山トンネルの完成により、台北からは高速バスで約1時間でアクセスできるようになりました。週末になると大勢の人たちがリフレッシュに訪れます。市街地には老家屋が数多く残り、古き良き風情が感じられます。ここ宜蘭文学館は日本統治時代に宜蘭農林学校校長の邸宅として建てられた日本家屋です。現在は喫茶店としても利用されています。畳が敷かれた店内には書籍が置かれているほか、各種イベントや文学講座なども催され、文学的な雰囲気に浸ることができます。ここでは台湾茶のほか、地元の特産品であるキンカンやキンモクセイのシロップを用いた飲み物などを楽しめます。特に縁側の席はテレビの撮影にも使用されたことがあり、風情たっぷり。ここに座って庭の緑を眺めていると、台湾にいることを忘れてしまうはずです。