鉄道員官舎がアート空間に変身―宜蘭・文創頭圍園区
宜蘭県の最北端に位置する「頭城」。ここは旧名を「頭圍」といい、蘭陽地方でいち早く栄えた土地とされています。町の北側には烏石港という港があり、かつては交易で栄えたという歴史があります。現在も当時の繁栄ぶりを感じさせる家並みが残り、ここ数年は老家屋の保存が積極的に行なわれています。頭城駅の隣りには戦前に建てられた木造家屋が二棟建っています。これは鉄道員と駅長の官舎だった建物です。2011年に文化展示スペースの「文創頭圍園区」として再整備され、現在はギャラリーや雑貨店などに用いられています。趣が感じられる建物は台湾ドラマのロケにも使用されたことがあります。「日和圖圖」というショップは店内に畳が敷き詰められており、居心地のよい空間となっています。ここでは地元デザイナーによるアクセサリーや雑貨のほか、頭城の散策マップなども販売しています。ここから町歩きをスタートさせてみてはいかがでしょうか