軍人村が人気のアートスポットに――台中・彩虹眷村
台中市郊外の南屯にある「彩虹眷村」。眷村とは戦後に中国から台湾へ渡ってきた軍人とその家族たちが暮らしていた集合住宅で、台湾各地に点在しました。ここは2008年頃から退役軍人である黄永阜氏がコンクリート家屋の壁にユニークな絵を描き始めたことから注目を集めるようになりました。動物や人物などを壁いっぱいにカラフルな色彩で描いており、「彩虹眷村(虹の村)」と呼ばれるようになりました。かつては再開発により取り壊されるという運命にありましたが、保存運動が起きて計画は取りやめになりました。現在は内外から大勢の行楽客が訪れ、台中を代表する観光スポットになっています。特に結婚写真の撮影に訪れる台湾人カップルが後を絶ちません。小さな集落ですが、外国人旅行者たちからはSNS映えするスポットとして話題を集めています。