養殖池と小さな無人駅~屏東県・東海駅
台湾南部を走る南廻線は風光明媚な車窓が楽しめることで知られています。高雄から屏東・枋寮までの区間は「屏東線」とも呼ばれ、車窓には鬱蒼と生い茂ったビンロウ樹のほか、レンブやパイナップルなどのフルーツ畑が眺められます。途中には高屏渓にかかる長い鉄橋があり、これは日本統治時代、「下淡水渓鉄橋」と呼ばれていました。竣工時、これは「東洋一の大鉄橋」と称され、新しい橋ができた現在も、美しいトラスが保存されています。また、鉄道の愛好家には「東海」という小さな無人駅も人気があります。ここには特別なものがあるわけではなく、ホームがあるだけの簡素な駅です。しかし、ビンロウ樹と養殖池という南国風情を感じられる風景の中に列車が発着するので、人気の撮影スポットとなっています。