台湾街角

基隆河の流れに沿って走る平渓線は、台北から気軽に訪れることのできるローカル線として親しまれています。ここ数年は人気の鉄道路線となっており、週末にもなれば、家族連れや若者たちで賑わいます。今回紹介するのはその終着駅となる菁桐駅。ここには日本統治時代に建てられた木造駅舎が今も残っており、列車を下りた人々は必ずやここで記念撮影をします。平渓線はもともと石炭の積み出しを目的に敷設された路線で、菁桐駅も広い構内を誇っています。最近はかつての石炭積み出し施設をリノベーションしたカフェも注目されるようになっています。また、駅舎のみならず、周辺も素朴な情緒に包まれており、ちょっとした散策が楽しめます。台北へは路線バスを利用することも可能なので、「行きは鉄道、帰りはバス」と、行程に変化を付けることも可能です。バスは約一時間に一本程度あるので便利です。