南投県の山岳部に茶摘みのシーズン
烏龍茶は台湾の特産品で、全島各地に栽培地があります。特に台湾中部に位置する南投県の鹿谷は著名な産地に挙げられます。ここは「凍頂烏龍茶の郷」とも言われています。そして、さらに山深く入った杉林渓では香り高い高山茶が生産されています。ここは霧が多い土地柄で、朝晩の寒暖差が激しい土地でもあります。日照時間が短く、茶葉に含まれるカテキンの成分が少ないため、渋みのない飲み心地さわやかな茶葉が採れます。山の斜面には茶畑が広がり、早朝から茶摘みの作業が見られます。台湾は年四回、季節に合わせてお茶作りが行なわれていますが、特に春茶と冬茶は高い人気を誇ります。杉林渓では4月から5月にかけて春茶が生産されます。この時期に台湾を訪れる機会がありましたら、ぜひ春茶を味わってみましょう。