新竹のシンボルとなっている行政庁舎
台湾西北部の中枢である新竹市は人口約45万の商業都市。市内の随所に歴史建築や古刹が点在していることでも知られる都市です。ここはその要となる場所。日本統治時代に新竹州庁舎として建てられた官庁建築で、戦後は新竹市政府(市役所)として使用されてきました。正面に立ってみると、赤煉瓦特有のややくすんだ色合いが風格を漂わせています。そして、赤煉瓦造りの西洋建築でありながらも、屋根の部分に目を向けると、日本式の黒瓦が見られます。言ってみれば、和洋折衷様式の官庁舎です。1944(昭和19)年には空襲に遭い、一部が倒壊しましたが、戦後すぐに修復されました。現役の行政庁舎なので、平日の日中であれば、館内に入ることも可能です。夜間はライトアップされるので、夕暮れ時を狙って訪れてみるのもおすすめです。