水道をテーマにした博物館~自来水博物館
台北の水道史は日本統治時代に遡ります。公共用水としては、清国時代の1885年に公共の井戸が設けられていますが、本格的な上下水道が整備されたのは1908(明治41)年のこと。台北市南部を流れる新店渓の畔に取水口が設けられ、ポンプ室と浄水場が整備されました。これが「台北水源地」と呼ばれた場所で、1977年まで使用されていました。その後は放置されていましたが、1993年にポンプ室が史跡の指定を受け、修復工事が行なわれました。現在は「自来水博物館」という名で呼ばれています。「自来水」とは水道水とその施設を意味する言葉です。かつてのポンプ室は壮麗さと優美さを兼ね備えたスタイルで、一見の価値があります。館内にはポンプやモーターなどの機材が展示されています。園内は広く、散策が楽しめます。(台北市思源街1号)