蘇った老駅舎~新北投車站(新北投駅)
北投温泉の玄関口となっている新北投駅の傍らに日本時代からの古い駅舎が保存されています。美しさと風格を併せ持った建物で、屋根には等間隔に並んだ牛の目窓が見られます。これは採光窓をデザイン化したもので、屋根にアクセントを付けています。この駅舎は老朽化と路線の近代化計画に伴って現役を退き、一時期は台湾中部・彰化県の「台湾民俗村」に移設保存されていました。しかし、後に民俗村が廃業となったため、改めてこれを分解した上で、北投に里帰りさせるというプロジェクトが立ち上げられました。そして、2017年4月、新北投駅脇の七星公園に復元されました。現在、館内には北投の歴史を紹介する展示があり、記念品の販売なども行われています。一世紀前に設計された駅舎建築は建築好きからも熱いまなざしを送られています。