新竹市政府~戦前の官庁舎の建築美
新竹市を管轄する市政府(市役所)は日本時代に建てられた行政庁舎が現在も使用されています。当初は新竹州庁舎として建てられました。新竹市は台湾北西部の中枢となっている都市で、人口は約45万。郊外にはサイエンスパークもあり、産業都市としても知られています。庁舎は赤レンガの色合いが年季を感じさせています。建物は1926(昭和元)年12月4日に落成式が挙行されました。屋根の部分には黒瓦が用いられており、さりげなく東洋的な趣味も織り込まれています。館内の参観も可能で、柱や欄干も凝ったデザインとなっています。写真は建物中央にある階段の様子。重厚な雰囲気となっています。現在は文化財の指定も受けており、保存対象となっています。官庁舎らしい、風格に触れてみたいものです(新竹市中正路120号)。