シラヤ族の夜祭「タ・アイ」
台湾南西部の平原地帯。ここには平埔族(へいほぞく)と呼ばれる平地原住民の人々が暮らしています。特に大きな勢力を誇ったのはシラヤ族と呼ばれる人々で、台南市東山区にある「Kabuasua」(漢字では吉貝耍)という集落は、伝統文化を今も残しており、注目を集めています。ここでは毎年旧暦9月4日に「タ・アイ」という祭事を執り行ない、翌日には孝海祭というものも開かれます。これらは台湾政府から国家重要無形文化財にも指定されています。(今年は9月29日と30日に催されました)。「タ・アイ」はシラヤ族の重要な祭典の一つで、通称「夜祭」と呼ばれています。会場になるのは「公廨」と称される集会所。祭典は厳格なしきたりに従って行なわれます。平埔族の知られざる歴史と文化に触れてみてはいかがでしょうか。