台湾のインターポール参加を国際社会が支持、外交部は「心から感謝」

　国際刑事警察機構（ICPO、インターポール）の第92回年次総会が4日から7日まで英グラスゴーで開催された。インタポールへの参加を目指す台湾に、世界70か国の行政府、立法府、多国籍議会組織、各分野の有識者などから支持の声が上がった。台湾を支持する国際社会の声は従来を上回る規模となった。中華民国外交部は、台湾のために正義の声を上げた国際社会に対して「心から感謝する」とコメントを発表した。以下は外交部のニュースリリースの概要。

　中華民国台湾と正式な外交関係を持つ国々の反応
今年も中華民国台湾と正式な外交関係を持つ国々が台湾を支持する発言を行った。これらの国々は、台湾が犯罪撃退の分野で長く貢献してきたことを評価し、国際犯罪を撃退するための世界的なネットワークに台湾を加えることの重要性を強調し、そして台湾のインターポール参加を支持した。これらの国々はインターポールの事務総長などに書簡を出して台湾支持を訴えたほか、今年の年次総会に出席したベリーズ、エスワティニ王国、マーシャル諸島、パラオ、パラグアイ、セントクリストファー・ネービス連邦、セントビンセント及びグレナディーン諸島の代表らが動画を作成し、台湾のインターポール参加への支持を呼び掛けるなどした。

近い理念を持つ国々の反応
　中華民国台湾と近い理念を持つ国々も、さまざまな場で台湾がインターポールを含む国際組織に参加することを支持する発言を行った。G7サミット(主要国首脳会議)の首脳声明や外相会合の議長声明などは、台湾が国際組織に有意義な参加を果たすことを支持すると繰り返し表明した。英国と豪州の外務・防衛担当閣僚協議（2プラス2）やフランスと豪州の外務・防衛担当閣僚協議（2プラス2）でも、協議後の共同声明で台湾の国際参与を支持することが強調された。

　近い理念を持つ国々が台湾に設置する代表機関（在外公館に相当）もSNSなどを通して台湾支持の立場を表明した。米国在台協会（AIT、台湾における米国大使館に相当）はSNSの公式アカウントで、台湾の外交部が発表したプロモーション動画をシェアし、台湾が国際社会に実質的かつ有意義に参加し、ともに努力して世界の安全を促進することを支持した。豪州駐台弁事処（台湾におけるオーストラリア大使館に相当）もSNSで、外交部が発表した今年のロゴ（台湾のインターポール参加を目指すキャンペーン用に作成したもの）をシェアし、台湾の訴えを支持するとともに、国際犯罪を撃退するための国際連帯を呼びかけた。

各国の立法府の反応
　各国の立法府からも強い支持の声が上がった。欧州議会、チェコ上院、オランダ下院、セントクリストファー・ネービス連邦やグアムの議会などが相次いで台湾のインターポール参加を支持する決議を採択。日米欧やオーストラリアなどの民主主義国の議員が結成した「対中政策に関する列国議会連盟（IPAC）」、豪上院、カナダ下院、イタリア下院、グアテマラ国会などは、国際組織への台湾の有意義な参加を支持する決議を採択した。韓国、ドイツ、デンマーク、アイルランド、イタリア、スペイン、ラトビア、エストニア、ブラジル、メキシコ、コロンビアなどの国会議員や、各地域の親台湾派議員連盟「フォルモサクラブ」の議員らは、個別あるいは連名でインターポール事務局や事務総長宛てに書簡を送り、台湾をインターポールに参加させるよう求めた。

海外メディアの反応
　海外メディアは、内政部警政署刑事警察局の周幼偉局長が執筆した文章や、在外公館やそのトップが寄稿した文章、あるいはインタビュー記事を合計195本掲載した。内政部警政署刑事警察局は今年、『Borderline Operations』と題する動画を制作し、外交部および在外公館がSNSを使ってプロモーションを行ったところ、再生回数281万回を突破した。この動画を紹介するSNS（フェイスブック、X、インスタグラム、Thereds）の投稿のインプレッション/リーチも23.5万を超えた。

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　国際治安を守るためのパズルは、台湾というピースがなければ完成しない。台湾がインターポールに参加できていないということは、世界の治安を守るのに不利であり、各国の国民の福祉を損なうものだ。台湾は国際社会と連携して国際犯罪を撃退するという能力も意欲も持ち合わせている。外交部は、インターポールが専門かつ中立という原則に立ち戻り、速やかに世界の法執行のネットワークに台湾を加え、台湾が全世界とともに安全を守り、努力できるようにすべきだと呼びかける。

Taiwan Today：２０２４年１１月１３日

写真提供：外交部
　国際刑事警察機構（ICPO、インターポール）の第92回年次総会が4日から7日まで英グラスゴーで開催された。インタポールへの参加を目指す台湾に、世界70か国の行政府、立法府、多国籍議会組織、各分野の有識者などから支持の声が上がった。写真は台湾のインタポール参加を目指すキャンペーンのために今年外交部が作成したロゴ。