太平洋の島しょ国外遊の頼清徳総統、次はツバルを訪問
「繁栄南島 智慧永続」(オーストロネシア地域の繁栄のため、スマートでサステナブルの発展を)と命名した外遊を実施している頼清徳総統は、マーシャル諸島の訪問を終えて次の訪問先であるツバルを訪れた。マーシャル諸島からツバルまでは飛行機で2時間余り。一行は現地時間4日午前(台湾時間4日未明)、ツバルのフナフティ国際空港に到着した。
頼総統の一行はツバル到着後、在ツバル中華民国大使館の林東亨大使とツバルのポールソン・パナパ外務・労働・貿易大臣やPiliota Viliamu警視総監らに伴われ、椰子の葉で編んだゴザの上を歩いて移動し、トフィガ・ヴァエヴァル・ファラニ総督の歓迎を受けた。頼総統とファラニ総督はともに警察の儀仗隊の検閲を行った。その後、別の場所に移動。入口で待っていたツバルのフェレティ・テオ首相に歓迎され、花冠(はなかんむり)を授けられた。一行はツバルの伝統舞踊によるにぎやかな歓迎を受け、頼総統も現地の風習にならい、踊っている人に香水を吹きかけて敬意を示した。
頼総統は4日正午(台湾時間4日午前)、テオ首相主催の国賓昼食会に招かれた。頼総統は、外交部の林佳龍部長(外相)とツバルのポールソン・パナパ外務・労働・貿易大臣がツバルの海底ケーブル敷設での協力を盛り込んだ協定を締結したことに言及。最近台湾、米国、日本、オーストラリア、ニュージーランドなど近い理念を持つ国々はツバルのために「太平洋中部海底ケーブル敷設計画(Central Pacific Cable Project, CPC)」を推進しており、これをツバルへの支線と接続することで、ツバルの通信の安全性を高めることになるだろうと述べた。
頼総統はまた、最近ツバル政府がこの海底ケーブルを、ツバル語で「伝統的なカヌー」という意味の言葉で命名し、それには「連結」や「前進する」という意味があること説明。今年5月にテオ首相が台湾を訪問したときは、ツバル語の「忍耐力」や「大漁」という意味の言葉を、台湾がツバルに無償供与した巡視艇2隻に命名し、両国が手を取り合って海洋資源を守るという強い絆を示したとし、「台湾とツバルはこれからも連携を強め、手を取り合って前進していくと信じている」と述べた。
その後、頼総統はツバルのファラニ総督、テオ首相とそれぞれ会談を行った。頼総統は、台湾とツバルが各領域で緊密に協力し、大きな成果を挙げていることや、共通の課題である気候変動問題についても手を取り合って取り組んでいることを指摘。その上で、「両国がより多様な戦略の下、全方位的なパートナー関係を発展させ、双方のために進歩と発展をもたらし、地域の平和・安定・繁栄を促進していきたい」と伝えた。
一行は現地時間4日午後(台湾時間4日昼)に、ツバルでのすべての公式日程を終えた。最後はツバルを離れる頼総統の一行のために、ファラニ総督、テオ首相、Iakoba Taeia Italeli国会議長、ポールソン・パナパ外務・労働・貿易大臣、Piliota Viliamu警視総監、それにツバルの閣僚や各省庁の官僚などが集まる中、ツバルの伝統儀式が行われて別れを惜しんだ。
一行はその後、専用機で米領グアムへ向けて出発。約5時間のフライトを経て、現地時間4日夜(台湾時間4日夜)にグアム国際空港に到着した。
Taiwan Today:2024年12月5日
写真提供:総統府
「繁栄南島 智慧永続」(オーストロネシア地域の繁栄のため、スマートでサステナブルの発展を)と命名した外遊を実施している頼清徳総統は、マーシャル諸島の訪問を終えて次の訪問先であるツバルを訪れた。写真はツバル訪問を終えた頼総統一行を見送るために集まったツバルの人々。