行政院の卓栄泰院長、官民一体の努力で台日間の協力・友好増進を
行政院の卓栄泰院長(首相)は19日、日本と台湾のロータリークラブによる親善組織「台日国際ロータリー親善会」(Taiwan-Japan Rotary Goodwill Association)が主催する2025年新年会に出席した。
卓院長は、台湾と日本は政府間や民間レベルの交流を通じて深い友情を育み、こうした交流はしばしば他国から羨望されるほどだと称えた上で、例えば2か月前に開催された野球の世界大会「プレミア12」では、自分と日本台湾交流協会台北事務所(台湾における日本大使館に相当)の片山和之代表(日本大使に相当)はいずれもアジアの国が優勝トロフィーを勝ち取ることを望み、とりわけ片山代表は日本と台湾が決勝に勝ち進むことを願っていたが、双方の願いが最終的に実現し、世界一流の素晴らしい戦いが繰り広げられることになったと振り返った。
卓栄泰院長はまた、台湾と日本の人々がこれほど深い友情を持っているのは、長年にわたる思いやりの結果であり、地震あるいは水害などの自然災害が発生するたびに、台湾と日本は常にまっさきに相手に関心を寄せ、できる限りの支援を行うなど「善の循環」を作り出し、ロータリーの標語である「超我の奉仕」の精神を国境を越えて示してきたと強調した。
卓栄泰院長はさらに、「台湾と日本は民生産業、先進技術、地域協力などの分野で密接に協力し続けており、今後もその緊密な協力関係は発展し続けるだろう。様々な民生用品、交通設備、大規模な建設事業などは、いずれも数々の協力の経験と成果の積み重ねだ。最近では農産物の交流にも大きな進展があり、例えば台湾のドラゴンフルーツが日本に輸出され、同時に台湾の人々も台湾にいながら日本の美味しいさまざまな食品を楽しむことができるようになっている」、「先進技術の分野では、台湾のTSMC(台湾積体電路製造)が日本の九州・熊本県に工場を設立し、日本とさまざまな技術協力を展開しているが、これは産業のグローバル展開の模範となっており、台湾はこれからも先進材料や専門人材の育成などで日本と学習協力を強化していきたい」などと語った。
地域協力に関して卓栄泰院長は、故・安倍晋三元首相が「台湾有事はすなわち日本有事」と語ったことを引用し、台湾の人々は台湾に特別な思いを抱いていた安倍元首相に深く感謝していると指摘。また、「台湾の安全保障は日本だけでなく、東北アジア、東南アジア、ひいてはインド太平洋地域全体の平和と安定を左右する問題だ。今後も台湾と日本がこの地域全体の安全を守る努力を続けることが、安倍元首相に対して最大の敬意を示すことになる」と訴えた。
卓栄泰院長は最後に、政府間協力の基盤となるのは、市民や民間団体による十分な協力だと指摘した上で、頼清徳総統は官民が一体となって台日関係の深化を継続することを希望しており、台湾と日本が真摯に接することで、互いの親善や友好を促進し、共通の利益を守り合い、共に公正な社会を創造できるよう願っていると述べた。
Taiwan Today:2025年1月20日
写真提供:行政院
行政院の卓栄泰院長(首相)は19日、日本と台湾のロータリークラブによる親善組織「台日国際ロータリー親善会」(Taiwan-Japan Rotary Goodwill Association)が主催する2025年新年会に出席した。