自民党の鈴木英敬議員が台湾訪問、蕭美琴副総統・林佳龍外交部長と会談

　蕭美琴副総統は10日午前、日本の鈴木英敬衆院議員（自民党）による表敬訪問を受けた。以下は蕭美琴副総統のあいさつ要旨。

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　鈴木英敬議員が昨年、頼清徳総統と自分の就任式に出席するするため日華議員懇談会（日華懇、台日友好を進める超党派議員連盟）のメンバーと共に台湾を訪れたことに続き、再び台湾を訪問したことを心から歓迎する。現在、世界の地政学的動向と経済全体の発展には新たな変動があり、環境問題も複雑化している。これらに関連する問題について、さらなる意見交換を進める機会をうれしく思う。

　先ごろ行われた日米首脳会談の成功を祝福すると共に、両国首脳が台湾海峡の安全、平和、安定に懸念を示し、特に力や威圧によって台湾海峡の現状に対する一方的な変更に反対を表明したことに感謝する。このような断固たる姿勢が、インド太平洋地域のすべての国々を安心させ、台湾海峡の平和的な現状を引き続き確保できると信じている。

　鈴木議員が台湾と日本の関係促進と台湾の観光振興に貢献したことに対して感謝を伝えたい。民間交流は、台日関係の構築にとって非常に重要な基礎となっている。これがあるからこそ、双方の友好関係が継続的に深化している。

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　鈴木議員は同日また、外交部（日本の外務省に相当）の林佳龍部長（外相）とも会談し、両国の産業交流や地域情勢などについて意見交換を行った。

　林部長は、「台中市長だった2016年、代表団を率いて三重県を訪問し、その翌年、当時の三重県知事を務めていた鈴木議員と『台中市と三重県の国際交流促進に関する覚書』を締結した。これによって、台湾と日本の都市間の連携を共同で推進し、交流を深めてきた」と振り返るとともに、先日行われた日米首脳会談の実りある成果を祝福し、共同声明で台湾海峡の平和と安定の維持の重要性を改めて強調したことに謝意を表すると語った。

　自民党外交部会の台湾政策検討プロジェクトチームの事務局次長や日華懇のCPTPP（環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定）研究プロジェクトチーム事務局長も務める鈴木議員は、台湾のCPTPP参加や台湾と日本の経済連携協定（EPA）締結などに関心を寄せ、双方の半導体、AI（人工知能）、ドローン、水素エネルギーなどの分野での協力についても、日本の国会での推進を支援していきたいと述べた。

　なお、鈴木議員は台湾の観光振興に対する多大な貢献が認められ、台湾の交通部観光署（日本の観光庁に相当）から「2024年台湾観光貢献賞」が贈られ、その授賞式に参加するため台湾を訪問した。

Taiwan Today：２０２５年２月１１日

写真提供：中華民国総統府ニュースサイトより
蕭美琴副総統（写真右）と会談する鈴木英敬衆院議（同左）。蕭副総統は、鈴木議員の台湾訪問を歓迎し、鈴木議員が台日関係促進と台湾の観光振興に貢献したことに感謝を伝えた。