交通部観光署主催の台湾ランタンフェス開幕、頼総統が党派を超えた団結呼びかける
頼清徳総統は12日夜、交通部観光署が主催する2025年「台湾ランタンフェスティバルin桃園」の点灯式に出席した。頼総統は挨拶の中で、「元宵節(旧暦1月15日)当日に桃園市に来て、台湾ランタンフェスティバルの点灯式に参加できて大変うれい。寒さをものともせずに集まってくれた皆さんに感謝するとともに、新しい年が皆さんにとって幸せで順調な一年となるよう願っている」と述べた。台湾ランタンフェスティバルは交通部観光署が主催し、各自治体が持ち回りで開催地を提供することになっている。桃園市での開催は9年ぶり。
今年のメインランタンは「無限楽園」と名付けられ、無限大を表す記号「∞」をモチーフにデザインされたもので、全長18メートルになる。メインランタンのショーにはAIやモーションキャプチャーなど斬新な技術が使用されているほか、台湾で学ぶ外国人交換留学生たちがそれぞれの母国語で書いた台湾への祝福のメッセージなども使われている。
頼総統は、メインランタンエリアが野球場の動線設計をコンセプトにしていることを指摘。これは、桃園市が野球文化の中心地であり、国際交通の要衝でもあることを象徴していると同時に、野球の国際大会「プレミア12」で台湾が優勝したあの感動の瞬間を思い出させるものだと述べた。頼総統はさらに、台湾ランタンフェスティバルが初めて日本発の人気ゲーム・アニメーション「ポケットモンスター」のキャラクターとコラボし、親子で楽しめるコンテンツを提供していることも紹介した。
頼総統は、台湾ランタンフェスティバルが中央政府と地方自治体が協力する形で、毎年のように国民に楽しみを与え、台湾観光の大きな目玉として国内外の観光客をひきつけていることや、海外メディアから「ジェットコースターのないディズニーランド」と形容されるほどになったことは「多くの人々の努力のたまものだ」と述べた。
頼総統は最後に、昨今の国会での与野党対立を念頭に、「党派の分け隔てなく、国民のため、国家のために尽力することがすべての政党と政治家の使命である。この台湾ランタンフェスティバルから、我々は中央政府と地方自治体の良好な協力が素晴らしいものを多く生み出し、国内外からやってきた人々に感動の時間を与えられることを見て取れるだろう。今後も中央と地方、与党と野党が一緒になって協力することで、国民の福祉を増進できるよう期待している」と締めくくった。
点灯式には交通部の陳世凱部長、環境部の彭啓明部長、桃園市の張善政市長、交通部観光署の周永暉署長、日本の宮崎県の河野俊嗣知事、香川県の池田豐人知事、それに複数の立法委員(国会議員)などが出席した。
2025年「台湾ランタンフェスティバル」
■「光の遊戯場」エリア
最寄り駅:桃園メトロ空港線「桃園体育園区駅(A19)」
開催期間:2月7日(金)~2月23日(日)
■「メインランタン」エリア
最寄り駅:桃園メトロ空港線「高鉄桃園駅(A18)
開催期間:2月12日(水)~2月23日(日)
開催時間:月~木14:00-22:00/金~日10:00-22:00
点灯時間|毎日 17:00-22:00
Taiwan Today:2025年2月13日
写真提供:総統府
頼清徳総統は12日夜、2025年「台湾ランタンフェスティバルin桃園」の点灯式に出席した。台湾ランタンフェスティバルは交通部観光署が主催し、各自治体が持ち回りで開催地を提供することになっている。桃園市での開催は9年ぶり。