李逸洋・駐日代表が中華民国（台湾）教育部練習船「御風」初就航祝賀会に出席

鏡割りで「御風」初就航を祝賀。李逸洋・駐日代表（右３）、林伯樵・教育部主任秘書（左３）、古屋圭司・日華議員懇談会会長/衆議院議員（左２）、谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長（左１）

　中華民国（台湾）教育部練習船「御風」が初就航し、3月3日に東京港の有明埠頭に到着した。李逸洋・駐日代表は同日午前の入港式および同日夜に東京都内のホテルで開催された「御風」初就航祝賀会に出席した。同祝賀会には林伯樵・教育部主任秘書、古屋圭司・日華議員懇談会会長/衆議院議員、谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長、位田隆一・国立大学協会専務理事をはじめとする台湾と日本の来賓らが出席し、台日海事交流などについて意見交換した。

　李代表はすべて日本語で語り、「台湾の練習船は、1994年に完成した1846トンの『育英2号』は沖縄までの短航程での実習が可能だったが、訓練時間は限られていた。最新の『御風』は16.5億台湾ドル（約79億円）、5年をかけて建造された総トン数9680トンを誇る世界トップクラスの練習船であり、最先端の航海設備を備え、遠洋航行が可能になり、より充実した海事教育を提供し、台湾の若者を国際的な海事専門家を育成できる」と挨拶した。

　さらに李代表は、「『御風』は今年2月の竣工後、初就航で日本を訪れた。今年度は台湾全国の海事学校の教師・学生が9回に分かれて乗船し、日本で実習を予定している。台日間の海上交流は、教育だけでなく経済・貿易・交通にも関係し、近隣諸国の繁栄と発展に影響を与えている。航路の平和・安定・安全の維持には、自由や民主主義の価値を共有する国々の連携が不可欠だ」と強調した。

　また、李代表は同日午前に雨が降るなか、練習船「御風」入港式に出席した。そのなかで李代表は、「この度の東京への初航海は、台湾の海洋教育が新しい時代に入ったことを示すものであると同時に、台湾と日本の海洋教育交流の新たな一里塚であり、両国の深い友好関係を象徴するものでもあり、きわめて重要な意義がある」と述べた。また、李代表は、かつて自身が勤務していた「基隆市第二信用合作社（基隆二信）」が基隆港の目の前にあり、毎日さまざまな船の出入港を見ていたと振り返り、「本日台湾からの『御風』が初航海で東京に入港し、それを出迎えることができ、とても親近感を覚え、非常に光栄だ」と挨拶した。李代表は海事学科の教官・学生らを祝福し、この日の初航海の成功を起点として、皆で力を合わせて世界へ航行し、世界に台湾を知ってもらえるよう期待した。

　入港式には李代表のほか、林伯樵・教育部主任秘書、楊慶煜・高雄科技大学校長らも出席した。

挨拶する李逸洋・駐日代表

会場の様子

「御風」で来日した高雄科技大学の教官・学生ら

東京有明埠頭に入港した「御風」を出迎えた李逸洋・駐日代表（左２）、林柏樵・教育部主任秘書（左３）、楊慶煜・国立高雄科技大学校長（左１）