李逸洋・駐日代表が日本中華聯合総会80周年記念懇親会に出席

李逸洋・駐日代表と日本中華聯合総会80周年記念懇親会の出席者ら

　李逸洋・駐日代表は3月10日、東京都内で開催された「日本中華聯合総会」80周年記念懇親会に出席した。このなかで李代表は、「日本中華聯合総会は80年間、在日華僑の団結や文化継承、台日交流の促進に尽力した。台日の良好な関係は、在日華僑が各分野で努力し、優れた成果を上げ、日本社会から高く評価されている証である」と述べ、敬意と感謝の意を表した。

　また、李代表は、先日台湾の半導体メーカーTSMCが米国に1000億ドルを追加投資し、3つの半導体工場と2つの先進パッケージング工場を新設することを発表したことに関して、「TSMC最大の研究開発センターと最先端の製造プロセスは台湾に残り、専門家によると2035年までTSMCの台湾での生産量は依然として全体の80％を占めると予測されている。長期的に安定した運営を確保するため、米国は中国による台湾侵攻を許さない」と指摘し、「台湾を守ることは米国の利益を守ることでもあり、台米は共生・共栄の重要なパートナーだ」との考えを示した。

　会場では頼清徳総統からの祝賀ビデオメッセージが放映された。このなかで頼総統は、日本の石破首相と米国のトランプ大統領の首脳会談後の共同声明で、台湾海峡の平和と安定および武力による一方的な現状変更に反対し、台湾の国際参加を支持することが言及され、さらに今年5月から在日台湾人の戸籍の「国籍・地域」欄に「台湾」と表記できるようになったことなどは、いずれも台日友好関係の証であると強調し、「チーム台湾が心を一つにして、民主主義の価値を堅持すれば、必ず国際社会からより多くの支持が得られると信じている」と呼びかけた。

　同会に出席した徐佳青・僑務委員会委員長は、戦後まもなく設立された日本中華聯合総会が官民協力の下、僑胞らが助け合って困難を乗り越え、80周年を迎えたことに敬意と祝意を表した。また、日本中華聯合総会が東京・大阪・横浜の中華学校の運営にも大きく貢献し、台日文化交流や学生交流を通して両国の友好関係強化に尽力していることに感謝の意を表した。

　羅鴻健・日本中華聯合総会会長は、「私は華僑三世で、生まれてから華僑の人たちに育てられた。今後も華僑社会を素晴らしくしたい。中華民国のことを日本の方々に伝え、両国の友好発展につながるよう皆さんの力を借りながら頑張っていきたい」と挨拶した。

　同会には、日本側から田中和徳・衆議院議員、福田かおる・衆議院議員、福山哲郎・参議院議員、臼井正一・参議院議員ら超党派の国会議員および谷崎泰明・日本台湾交流協会理事長らも出席し、80周年を迎えた日本中華聯合総会に祝意を表した。また、大阪、福岡、横浜、那覇、札幌から日本各地の弁事処処長ら全員が同会のために初めて一堂に会し、台湾政府が日本中華聯合総会を極めて重視していることを示すとともに、日本各地の僑会および僑胞の代表者らが今後も引き続き台湾政府が推進する僑務事業を支持することを期待した。

李逸洋・駐日代表（左）、徐佳青・僑務委員会委員長（右）、羅鴻健・日本中華聯合総会会長（中央）

頼清徳総統の祝賀ビデオメッセージ

獅子舞でお祝い

日本中華聯合総会の歴代会長ら

会場の様子