李逸洋・駐日代表が「FOODEX JAPAN 2025」台湾パビリオンの開幕式に出席

　台北駐日経済文化代表処の李逸洋代表は3月11日、東京ビッグサイトを訪れ、アジア最大級の食品・飲料展示会「FOODEX JAPAN 2025」に出展した台湾パビリオンの開幕式に出席した。

　李・駐日代表はあいさつの中で、昨年、台湾から日本への農産品輸出額は6億4800万米ドルで、日本から台湾への農産品輸出額は11億3000万米ドルに達し、双方にとりいずれも農産品・食品分野における3番目の輸出市場であると紹介した。さらに、「日本市場は大きいが、台湾から日本への輸出額の割合は比較的少なく、日本の57％であることから、今後もまだ大きな発展の余地がある」と説明し、会場の出席者らに「共に頑張り、さらなる大きなビジネスチャンスを作っていきたい」と呼びかけた。

　台湾貿易センター（TAITRA）の黄志芳・董事長、経済部の江文若・政務次長（副大臣）、農業部の黄昭欽・政務次長（副大臣）もそれぞれあいさつの中で、「台湾の最も優れた農産品・食品をこの重要な国際舞台で展示しており、トレンドに合ったものや、日本市場の好みに合ったものを見ることができる」「経済部が推し進めているTAIWAN SELECTを今年の台湾パビリオンに設け、共通ブランドでセールスし、中小企業の海外市場進出をサポートしていく」「台日間はこれまで長きにわたり、農業面での連携、貿易でも密接なパートナー関係にある。今回の展示を通して、台湾の農民、漁民、業者いずれもが良い成果を収めることができると確信している」と述べた。

　台湾パビリオンの開幕式の後、台湾パビリオンの中に農業部が設けた「台湾農水産物パビリオン」でも開幕式が行われた。出席した李・駐日代表はあいさつで、「台湾産のパイナップル、マンゴー、バナナなどのフルーツや胡蝶蘭などの花卉は日本で人気がある。2024年に台湾から日本への生鮮果物の輸出額は3332万米ドルで、日本は台湾産フルーツの輸出における最大の海外市場となっている。今後も台日間の農漁業のさまざまな交流強化をサポートし、日本の消費者に台湾からの食品や花卉商品などを知って、好きになってもらいたい」と述べた。続いて、李・駐日代表と黄昭欽・農業部政務次長の立ち合いの下、台湾企業と日本企業との間で台湾農産品の購入協力に関する覚書（MOU）が交わされた。

　午後には、農業部の黄昭欽・政務次長ら一行が、新宿の京王百貨店内のスーパーで開催された「台湾パイナップルフェア」の会場を訪れ、台湾産の金鑽パイナップルをPRした。

台湾パビリオン開幕式　テープカット
李逸洋・駐日代表(左5)、黄志芳・TAITRA董事長（左4）、江文若・経済部政務次長（左3）、黄昭欽・農業部政務次長（左２）および出展した14の市・県の首長や代表。

台湾農水産物パビリオンの開幕式であいさつする李・駐日代表（左1）。
黄昭欽・農業部政務次長（正面右3）、黄志芳・TAITRA董事長（正面右2）。

会場風景

都内の百貨店内のスーパーで行われた「台湾パイナップルフェア」のPRイベント。黄昭欽・農業部政務次長（右2）

《２０２５年３月１２日》