李逸洋・駐日代表が広島原爆平和記念式典に出席
李逸洋・駐日代表は8月6日、范振国・駐大阪弁事処処長ら5名からなる台湾代表団を伴い、世界121の国・地域の代表者として広島原爆平和記念式典に参列した。これは戦後、台湾として2回目の広島原爆平和記念式典への出席となった。昨年の広島原爆80周年に際し、台湾は初めて同式典に出席した。
同式典への参列にあたり李代表は、81年前の今日、人類史上初めて原子爆弾が広島に投下され、約14万人が命を落とし、多くの被爆者が生涯にわたり放射線の後遺症に苦しめられたことに言及し、この追悼式典が原爆犠牲者の御霊に哀悼を捧げ、すべての被爆された方々に心からのお見舞いを伝えるものであるとして、各国の代表者とともに、「核兵器のない世界」の実現と恒久平和の実現を強く訴えた。
さらに李代表は、人類は戦争がもたらした悲惨な代償から教訓を学び、同様の悲劇を二度と繰り返してはならないと指摘し、この悲劇の記憶を国際社会が平和、安定と発展を追求するための共通の力へと昇華させなければならないと強調した。
李代表は、広島への原爆投下当時、多くの台湾出身者が広島で働き、学び、また旧日本軍の台湾人日本兵として被爆したことを説明し、台湾を代表し、犠牲者および遺族に対し、心からの哀悼とお見舞いの意を示した。
また、李代表は、世界が恒久平和を追求する中で最も注視すべき課題として、台湾海峡の平和と現状の変更を試み、インド太平洋地域の平和と安定を壊そうとている中国が、驚異的な速度で核兵器を増強し、世界平和に対する最も重大な脅威となっていることに言及した。
そのうえで李代表は、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)、米国科学者連盟(FAS)、ならびに日本の笹川平和財団など、国際的に権威ある研究機関の分析によれば、中国は世界で最も速いペースで核戦力を拡大しており、核兵器不拡散条約(NPT)で認められた5つの核兵器国(米国、ロシア、英国、フランス、中国)の中で、唯一、大規模な核戦力の増強を続けている国であり、中国の核弾頭保有数が2023年の410発から現在では610発へと増加しており、2035年には約2,000発に達し、米国およびロシアに匹敵する規模になると予測されていると指摘した。
李代表は、平和を希求する力の象徴である広島平和記念式典を通して、世界平和に対する最大の潜在的脅威である中国の核兵器拡張を直視すべきだと強く訴え、人類は核兵器の惨禍を決して繰り返してはならず、民主主義という共通の価値観を持つ国々が一致団結し、国際社会の安定した秩序を守り、世界の真の恒久平和実現に向けて取り組まなければならないと呼びかけた。
台湾代表団は同式典において外交団席に着席し、隣席の国交のある友好国であるパラグアイとバチカン、並びにイスラエル、インド、アルメニアなどの各国大使および代表団の参列者らと挨拶を交わした。

李逸洋・駐日代表(前列右1)、范振国・駐大阪弁事処処長(前列右2)らが広島原爆平和記念式典に参列

李逸洋・駐日代表(右)、マリオ・トヨトシ駐日パラグアイ大使(中央)

李逸洋・駐日代表(右)、ルイ・ハロルド・ジョゼフ駐日ハイチ大使(左)

李逸洋・駐日代表(左)、フランシスコ・エスカランテ・モリーナ駐日バチカン大使(中央)、ヨゼフ・アベイヤ福岡教区司教(右)

