金馬奨50年のドキュメンタリーが東京で上映、監督がエピソードを

　文化部（日本の文科省に類似）は、台湾の映画賞である「金馬奨（ゴールデンホース・アワード）」の50年にわたる輝ける歴史を記念するため、同最優秀ドキュメンタリー賞受賞監督である楊力州（ヤン・リージョウ）監督に委託して「金馬奨」50年のドキュメンタリー、『那時、此刻（あの頃、この時）』を制作、「金馬奨」と中国語映画の歴史を笑いと涙で伝えている。台北駐日経済文化代表処（日本における中華民国大使館に相当）台湾文化センターは台湾の映画文化を広めるため、14日に『那時、此刻』の東京における初の上映会を開催、楊監督を招いて撮影の感想やエピソードを披露してもらった。

　『那時、此刻』は日本の「山形国際ドキュメンタリー映画祭2015」で上映されたが、東京では初めての上映で、日本の映画ファン100人近くが駆けつけた。

　台湾文化センターでは、日本での台湾映画と文学に対する理解を広めようと、今年10月から11月にかけて「台湾映画及び文学講座」を7回開催。台湾出身で今年直木賞を受賞した東山彰良（王震緒）さん、島田荘司推理小説賞を受賞した寵物先生（ミスターペッツ）さんなどを同センターに招いて講演してもらうと共に、文化部の「台湾電影工具箱（台湾シネマツールキット）」によって厳選された台湾映画を上映した。これらのイベントに参加した人たちは、台湾と日本の専門家の視点を通じて台湾の文化を理解することで得るものが多いとし、継続的な開催に期待しているという。

Taiwan Today：２０１５年１１月１７日

写真提供：文化部サイト
　楊力州監督（左）は14日、台湾文化センターで『那時、此刻』撮影時のエピソードや感想を聴衆と分かち合った