第1回「唐奨」受賞者の本庶祐・京大客員教授が台湾で講演

第1回「唐奨」受賞者の本庶祐・京大客員教授が台湾で講演

第1回「唐奨」受賞者の本庶祐・京大客員教授が台湾で講演

 2014年9月に発表された第1回「唐奨(TANG PRIZE)」バイオ医薬部門の受賞者、本庶祐(ほんじょ・たすく)京都大学大学院医学研究科客員教授が6月29日午前、台湾の最高学術研究機関である中央研究院が開催した「美洲華人生物科学学会(SCBA)第15回国際シンポジウム」で講演し、同日午後には台湾大学管理学院(以下、台大管理学院)の「堅持―唐奨受賞者、本庶祐氏とその抗癌研究」講座で講演した。

 本庶・京大客員教授は、台大管理学院の同講座で、台湾の若い研究者らに最新のがんの免疫療法について講演し、その中で「私は元々、分子生物学を研究していたが、後に免疫学に興味を持った。プログラム化された細胞死(アポトーシス)の生物学メカニズムを研究している時に、ある種の免疫細胞が細胞死する時に、一種のタンパク質がこれを誘発する現象を発見し、この分子をPD-1と名付けた」と説明した。さらに、最初の発見からPD-1の実用化までに、20年以上もの年月が経ったと述べた。

 同講座開始前、本庶京大客員教授はメディアの取材に応じ、同氏がかつて若い研究者たちに6つのC(好奇心Curious、勇気Courage、挑戦Challenge、諦めずに継続Continuation、全精力を集中Concentration、核心Confidence)を説いたことに触れ、この中で、最も重要なのは何かという質問に、「好奇心だ。これは誰でもが持っているものだが、持続しようとするのは簡単なことではない。そのため、学生たちは課題を見つけたら、挑戦するようにと言っている。これは、科学研究に携わる者の基本的特質であり、好奇心は自身の研究の原動力にもなる」と強調した。

 本庶・京大客員教授は、昨年台湾で創設され、「東洋のノーベル賞」と称される「唐奨」のバイオ医薬部門で、T細胞の補助刺激受容体CTLA-4とPD-1が免疫系をコントロールする重要な物質であることを発見し、がん治療に革命的且つ重要な進展をもたらし、人類のがん治療技術に、大きな一歩を開いた功績により、米国・テキサス大学のジェームス・P・アリソン教授と共同受賞した。

「唐奨(TANG PRIZE)」ウェブサイト
  http://www.tang-prize.org/

«2015年6月30日»

写真提供:中央社