「東京台北経済貿易フォーラム」で邱垂正・大陸委員会副主任委員が講演

挨拶する謝長廷・駐日代表

講演する邱垂正・行政院大陸委員会副主任委員

　「台北市進出口（輸出入）商業同業公会」が「東京商工会議所」と共同主催する「東京台北経済貿易フォーラム」が１１月２１日、東京・丸の内の東京商工会議所で開催された。

　同フォーラムの来賓として挨拶した台北駐日経済文化代表処の謝長廷・駐日代表は、蔡英文総統が掲げるグリーンエネルギーやバイオ医学などの「五大イノベーション研究開発計画」および東南アジアに重点を置く「新南向政策」が日本企業とウィンウィンの協力関係を築くことができ、第三国にもメリットがあるとの認識を示し、「台日間には双方に親近感と信頼感があり、台湾から日本への投資も増えている」と強調した。

　同フォーラムでは、台湾から来日した行政院大陸委員会の邱垂正・副主任委員（副大臣に相当）が「台湾新政府の中台両岸政策」をテーマに講演し、このなかで台湾海峡両岸の交流の現状と変化を分析したうえで、今後の両岸政策について、「両岸関係の平和的な現状を維持し、対話を継続し、台湾の民主主義の原則と普遍的民意を実践し、健全な対話で両岸の人々の幸福を目指す」との方針を説明した。

　このほか、同フォーラムでは、呂鴻徳・中原大学教授が「新情勢・台日協力新契機」、伊藤信悟・みずほ総合研究所アジア調査部主席研究員が「日台協力の今後」をテーマにそれぞれ講演し、台湾と日本の多様な相互協力の可能性を語った。

《２０１６年１１月２２日》