蔡英文総統、次の訪問先であるツバルへ

　オセアニア地域にある中華民国（台湾）の国交樹立国3か国を歴訪するため外遊中の蔡英文総統は現地時間１日、南太平洋の西に浮かぶツバルへ向けて出発した。

　ツバルは複数の環礁からなる、いわゆる環礁国。「南太平洋に浮かぶ真珠の首飾り」の美称を持つ。公用語は英語とツバル語。国土面積は約25.9平方キロメートル、総人口は約１万人。中華民国とツバルは、1979年9月19日に国交関係を樹立した。両国が推進する共同プロジェクトとしては「ツバル農地拡張計画」や、台湾からの「外交替代役（替代役とは兵役期間中、政府機関や公共団体などで服務することで兵役に替える制度。外交替代役は中華民国の国交樹立国で服務する）」や海外支援ボランティアの派遣などがある。

　外交部（日本の外務省に相当）所管の財団法人国際合作発展基金会（日本の国際協力機構＝JICAに相当。略称は国合会）はツバルで、農地拡張や農産品の栽培技術を向上させるための技術指導を行っている。また、ツバルに「快楽友誼農場(Taugasoa-Fiafia FatoagaまたはHappy Friendship Farm)」と呼ばれる実証農場を設立し、農場で野菜や果物を生産。定期的にマーケットを開催してこれらの展示、販売を行っている。

　このほか、財団法人国際合作発展基金会と私立中山医学大学（台湾中部・台中市）附設医院が組織する医療支援団が、ツバルで医療支援を行っている。

Taiwan Today：２０１７年１１月１日

写真提供：林静儀立法委員提供、中央社
　オセアニア地域にある中華民国（台湾）の国交樹立国3か国を歴訪するため外遊中の蔡英文総統は現地時間１日、南太平洋の西に浮かぶツバルへ向けて出発した。写真は財団法人国際合作発展基金会と私立中山医学大学附設医院が組織するツバル医療支援団。今回の外遊に随行している与党・民進党に所属する林静儀立法委員（国会議員、左から2人目）は、過去にも3回、医療支援団に随行してツバルを訪問したことがある。