馬英九総統が平沼赳夫会長ら日華議員懇談会のメンバー一行と会見

　３月１９日、馬英九総統は「日華議員懇談会」の平沼赳夫・会長、中井洽・副会長、藤井孝男・幹事長ら一行と会見し、「昨年、日本の国会において『海外美術品等公開促進法』が可決され、台湾の国立故宮博物院の収蔵文物の日本展示を行う上で予想される障害を取り除くことができた。そのため、全てが順調に進んだ場合には、故宮の国宝は２０１４年６月～同９月に東京の国立博物館での展示が可能となるであろう。また、東京における大型博物館の収蔵品による台湾展示も実現することにより、双方の文化交流がより一層深まるよう大いに期待している」と強調した。

　馬総統はさらに、先の総統選挙での再選祝賀に一行が台湾を訪問したことに対し、衷心より感謝の意を表すと共に、「今回、順調に再選されたことは、決して私個人の勝利ではなく、台湾の国民が政府による繁栄した経済、清廉且つ有能な政府、両岸の平和への各構築、米国および日本などとの関係改善により得られた成果に対する評価を示したものであった」と語った。
　
　また、「この数年間において、台日関係が順調に発展し、『絆（厚重情誼）』イニシアティブ、投資協議、航空自由化協議などが相次いで調印された。台日双方の観光客の往来はとりわけ密接であり、統計によると、２０１１年に台湾からの訪日観光客数は１１４万人に達し、日本からの来台観光客数も１２９万人となり、初めて台湾からの訪日観光客数を上回った。また、私は３月１２日に『財団法人交流協会』が主催した『東日本大震災追悼・復興レセプション』に出席した際に、福島第一原発の半径３０キロ圏以外の地域に対し、海外渡航警戒レベル『赤色（渡航自粛勧告）』を解除すると発表した。こうしたことを通し、台湾からの旅行客の訪日を支援し、日本の観光業の発展により一層協力していきたいと願っている」との考えを示した。

【総統府　２０１２年３月１９日】

写真提供：中央社