台湾のウィンターフルーツを日本市場にPR

　台湾の果物を日本の消費者にＰＲし、日本での市場開拓をさらに促進する目的で、１２月２１日～２２日、東京都内のレストランで「台湾アグリフェスタ（AGRI FESTA）２００５～果物王国・台湾のオータム＆ウィンターフルーツ食品」と題した展示会が開催中だ。これに先立ち同２０日、日本のメディアや商社、貿易業者などを招き、記者会見と試食会が都内のホテルで行われ、注目を集めた。

　現在、台湾から日本へ輸出が認められている果物は、バナナ、パイナップル、ぶどう、柚類、ポンカン、パパイヤ、マンゴー、ライチの８種類。今回のフェスタでは、台湾で今が旬のポンカン、白柚（ペイユウ＝ザボンの一種）、パイナップル、バナナ、ぶどうの５種類の果物に加え、烏龍茶、蜂蜜、ハーブ酢、マンゴーのドライフルーツなど、台湾の特産品が展示される。

　今回のフェスタは、行政院農業委員会、台北駐日経済文化代表処の指導のもと、台湾の農・漁民団体で組織されている非営利団体（ＮＰＯ）台湾農業策略連盟発展協会の主催によるもので、記者会見には関係者およそ２００人が出席した。

　呉秋穀・台湾農業策略連盟発展協会秘書長はこの席で「今回は日本への輸出が認められている台湾の８種類の果物のうち、５種類を携えてきた。冬でも豊かに実り、今がシーズンを迎えているおいしい台湾の果物をぜひ皆さん方に味わっていただきたい」と呼びかけた。

　また、今回の展示会を指導した台北駐日経済文化代表処の許世楷代表は「台湾の果物は最近どんどん日本に輸入されるようになり、昨年、今年と相次いで日本でマンゴー、パパイヤのセールスプロモーションが行われた。今回はそれら夏の果物に加えて、初めて冬の果物を紹介する機会となった。皆さん方には台湾の果物のおいしさを知ってもらい、さらに台湾へ行って実際にそれらを味わってほしい」と述べるとともに、台湾から日本に輸入される果物が「美味、安心、安全」であることをアピールした。

　蔡長龍・台湾省青果商業同業公会連合会理事長は「台湾には今回紹介する５種類の果物以外に、グアバやスターフルーツなど世界で高く評価されている果物がたくさんある。今後も日本の消費者に、より多くの台湾の果物を味わってもらうため努力したい」と挨拶し、日本への輸入を促進するため、日本の輸入関税の引き下げを訴えた。

　その後の試食会では、フレッシュフルーツをはじめ、鶏肉とアーモンドの白柚ソース、パイナップルと豚肉の甘酢ソースやバナナ入りカスタードパイなど、台湾のウィンターフルーツのジューシーさや甘さを引き立てる各種の料理が並び、出席者は舌鼓を打った。

　台湾農業策略連盟発展協会では、今後も台湾の農産品の日本での市場開拓を促進するため、来年も積極的に展示会などを開催し、日本の消費者や業者にＰＲしていくことにしている。

《２００５年１２月２１日》