台米日がGCTFバーチャルワークショップ開催、国連総会開催に合わせ

　途上国の持続可能な開発に協力する台湾の努力と成果をアピールするため、台湾、米国、日本は国連総会の開催期間に合わせ、「官民連携を通じた開発推進」をテーマとする「グローバル協力訓練枠組み（GCTF：Global Cooperation Training Framework）」バーチャルワークショップを共同で主催した。官民連携によって国連の「持続可能な開発目標（SDGs）」達成を目指す取り組みやその成果について情報を共有し、好評を博した。

　このバーチャルワークショップでは、外交部（日本の外務省に相当）の呉釗燮部長（＝大臣）、米国在台協会台北事務所（AIT/T）のブレント・クリステンセン所長（大使に相当）は、米国のケリー・クラフト国連大使、日本台湾交流協会台北事務所（＝日本大使館に相当）の横地晃副代表がオンラインで挨拶を述べ、官民連携による開発支援をテーマにしたGCTFワークショップを開催することの意義を称えた。

　呉部長は、「国連体系及びその他重要な国際組織が長く台湾の参与を排除してきたことは極めて不公平なことだ。台湾は世界の中の善良なパワーとして、信頼できるパートナーとして、他国と多くの経験を共有し、貢献することができる」と述べた。クリステンセン所長は、「最近、蔡英文総統からの招待を受けて『総統杯ハッカソン』に参加した。これこそ官民連携で問題解決に取り組む絶好の実践例だ」と述べた。クラフト国連大使は、「世界は台湾の完全な形での国連体系への参与、とりわけ公衆衛生や経済発展に関わる分野での参与を必要としている。国連が台湾を完全な形で参与させていないことは、全世界を欺く行為だ」と強調した。日本交流協会台北事務所の横地副代表は「日本、台湾、米国は自由、民主などの普遍的な価値を共有し、透明でオープンな制度を構築していくことができるパートナーだ。これからも相互協力を深めていきたい」と述べた。

　このGCTFワークショップは9月30日に開催された。世界20カ国以上から、政府関係者、学者・専門家など100名以上が参加した。国務省グローバルパートナーシップオフィスのThomas Debass氏などが講師として招かれ、AIT/T経済組の副組長であるArati Shroff氏が司会進行を務めた。

Taiwan Today：２０２０年１０月５日

写真提供：外交部
　台湾、米国、日本は9月30日、「官民連携を通じた開発推進」をテーマとする「グローバル協力訓練枠組み（GCTF）」バーチャルワークショップを共同開催した。世界20カ国以上から、政府関係者、学者・専門家など100名以上が参加した。