オランダ下院が台湾に友好的な決議案を1日で二つ可決、外交部が謝意

　オランダの議会、スターテン・ヘネラールの第二院（下院）が11月30日、台湾に友好的な決議案二つを圧倒的多数で可決した。一つはオランダ政府に対し、中国が一方的に台湾海峡の現状を変えることを受け入れないよう呼びかける決議案で、賛成120票・反対30票で可決。もう一つは欧州連合（EU）に対し、リトアニアが台湾との関係を発展させることを支持するよう促す決議案で、賛成117票・反対33票で可決した。

　オランダ下院は11月23日にも、台湾の国際刑事警察機構（INTERPOL）参与を支持する決議案を圧倒的多数で可決しており、今回の決議はそれに続いて改めて台湾を強力に支持する立場を示するもの。また、台湾に友好的な決議案を1日のうちに二つ、いずれも圧倒的多数で可決するという記録を打ち立てた。中華民国外交部（日本の外務省に相当）は1日にプレスリリースを発表し、これを大いに歓迎すると共に感謝した。

　二つの決議のうち、オランダ政府に対して、中国が一方的に台湾海峡の現状を変えることは受け入れないという内容の声明を発表するよう呼びかける決議案はオランダ下院貿易委員会のRaymond de Roon委員長が提出。EUに対して、リトアニアが台湾との関係を発展させることを支持するよう促す決議案は2名の下院議員（Ruben Brekelmans氏とAgnes Mulder氏）が連名で提出した。

Taiwan Today：２０２１年１２月２日

写真提供：外交部
　オランダの下院が11月30日、台湾に友好的な決議案二つを圧倒的多数で可決し、台湾を強力に支持する立場を改めて示した。1日に二つの決議は異例。中華民国外交部はこれを大いに歓迎すると共に感謝した。