呉敦義副総統が「日本維新の会」の中田宏・衆議院議員ら一行と会見

　呉敦義副総統は８月２２日、総統府で「日本維新の会」の中田宏・衆議院議員ら一行と会見した。

　このなかで呉副総統は、中田議員が横浜市長を務めていたときに（当時、馬英九総統が市長を務めていた）台北市とパートナー都市を締結し、馬総統が総統就任後に台北松山空港と東京羽田空港の直航に全力で取り組んだことに言及し、「（馬総統就任から）ここ５年余りの間、台北松山―東京羽田直航、『オープンスカイ協定』や『台日投資保障協議』の調印など、台日関係は多くの重要な進展があった」と述べ、台日関係がここ４０年余りの間で最も良好な状態にあるとの認識を示した。

　さらに呉副総統は、今年４月１０日に台日両国が調印した「台日漁業協議」について、「『東シナ海平和イニシアチブ』の具体的な実践であり、双方が主権を損なうことなく、争議を棚上げし、資源を共有するよいモデルを構築し、両国の友好関係の新たな一里塚となった」と強調した。

　また、呉副総統は「日本は台湾の国民が最も旅行に行きたい国であり、昨年の台湾からの訪日旅行者数は１５６万人、日本からの訪台旅行者数は１４３万人であった」と述べ、両国の国民が頻繁に往来し、双方の関係がますます緊密になっているとの認識を示した。

　このほか呉副総統は、「日本は２０１１年に『海外美術品等公開促進法』を成立させ、わが国の故宮博物院の文物を日本で展示する際に保障が得られるようになった。そして、わが国の国立故宮博物院は来年６月より東京国立博物館、来年１０月より九州国立博物館で特別展を開催する予定である。また、東京国立博物館も２０１７年の故宮博物院南部分院完成後に『日本宮廷美術コレクション』展を開催する予定である」と述べ、このような台日間の文化、教育、観光交流が盛んになることで、両国の国民の相互理解と友情を促進することができると期待を示した。

【総統府　２０１３年８月２２日】